【音楽館】…千葉県白井市にあるピアノ教室(白井市・印西市・鎌ヶ谷市・他)

ピアノ教室『音楽館』

POLICY(レッスン方針)

音楽館のレッスンは「レッスンを卒業した後にも演奏をつづけられる力をつける」という目的に沿って行っています。発表会も含めすべてのレッスンをこの目的に沿って行っています。レッスンの方針としては大きく2つあります。

  楽譜が読める前に耳から曲を覚えさせて弾かせる、というレッスンは多く行われています。特に小さな子供は耳から覚えるとどんどん弾けるようになるので、最初はこの方式だと速く進歩するように見えます。しかし、このやり方だと耳で音を覚えるのに慣れて、楽譜を読むのが面倒になります。そして楽譜を自力で読まないまま曲の難易度だけが上がっていきますが、新曲の音を耳だけでとるにはいずれ限界がきます。その限界が来たときに、じゃあ楽譜を読んで弾こうとしても、その時点で弾けるレベルの楽譜は、それまできちんと読んでいなかった者にはとても読みこなせるものではありません。そうすると新曲はだれかに弾いて見せてもらいながら覚えていくしかありません。これではレッスンを止めた途端に、新しい曲を弾くことはできなくなります。

  それで、音楽館では最初から楽譜を読んで弾かせる、という方針をとっています。このやり方ですと、はじめのうち進度が遅いというデメリットはありますが、新曲をしっかり自分で読んで弾くことができるようになります。いったんそのやり方が身につけば、やる気を上げるために、時にはすこし難しい曲を耳で覚えて弾かせることもあります。

  レッスンの中では初めは音符→音名→鍵盤という順番で考えさせますが、音符を見たら反射的に鍵盤に指がいくようになることや、音符単体ではなく楽譜の動きをつかんで譜読みの速度を上げることを目指します。またリズムを正確に判断するためにもリズムレッスンをしっかり行います。

  子供の時にはレッスンを受けていたけど、やめた後に弾ける曲は一つもない、という話をよく耳にします。せっかく用意したピアノは物置と化し、ほこりをかぶっているというのも。本当にもったいないことです。

  たいていの場合、レッスンで合格した曲をレッスンでまた弾くことはありません。そして1か月もすれば忘れ去って弾けなくなります。もちろんレッスンでは指の練習曲なども含め山のような数を弾くわけですから、そのすべてを弾き続けることは不可能ですが、気に入った曲を弾きこんでいけば、その曲を自分のものとしていくことができます。むしろ合格してからがその曲をものにしていく始まりだとも言えます。よっぽど好きであれば、言われなくても自分で弾き続けられますが、全員がそうできるわけではありません。

  また、いつでも弾ける曲がある、というのはアマチュアピアニストにとってはとても大事なことです。なぜなら、プロのピアニストが人前で弾く場合、前もって日付と曲目を決めて準備して演奏に臨めますが、アマチュアの場合、そういう機会は突然に訪れることが多いのです。親戚や友人が来て、「ちょっと何か弾いてみてよ」と言われたときに練習する時間はありません。そういうときにすぐに弾ける曲があれば、みんなに喜んでもらえますし、うまく演奏できれば、誰かのために弾く楽しさを実感できます。

  それで、音楽館では気に入った曲をレパートリーリストに入れて定期的に復習し弾かせます。グループレッスンに参加できる場合はそこでも披露します。練習して弾けるようになった曲は、お金では買えない自分だけの宝物です。弾き続けることで、きちんとメンテナンスしていき、大事にしてほしいと思います。